底辺からの便り

底辺の、底辺による、底辺のための法律家になります

選択科目

来年から論文試験に選択科目が導入されますので、そろそろ本格的に選択科目も学習開始しなければなりません。どの科目にするのか悩ましいところです。候補には「労働法」「経済法」「国際公法」「環境法」「倒産法」などを考えました。


結論はとりあえず「経済法」にしました。
「なんちゃって経済法」なノリで選びましたが、大丈夫かな?


将来的なことを考え無難に選ぶのであれば、ぼくの場合「労働法」か「倒産法」のどちらかですが、労働法は暗記中心の科目であると聞きます。暗記のキャパシティの広くないグダグダ脳の持ち主なので、1年弱で完成するには負担が大きすぎます。来年の予備では回避します。しかし、実はそれ以上に「労働法」選択に嫌悪感を覚える理由があります。昨年ほぼほぼタダで受講できちゃった伊藤塾の「労働法」の講座があまりにも面白くなかったからです(途中リタイアしちゃいました)。
元々民事系、特に債権法に苦手意識をもっていますので「倒産法」はありえない。これは「食わず嫌い」です。範囲も広いと聞きますし、敬遠策が無難かと思います。

興味があった「国際公法」「環境法」「経済法」は過去問(今年の司法試験問題)を読んでみたのですが、一番しっくり来たのが「経済法」でした。何となく感覚的に解けそう、面白そうと思えたのです。
事前の興味の度合いでいえば、この3科目の中では「国際公法」が本命だったのですが、事前イメージとは問題の毛色が違いました。国際的な人権問題が出題されるのかと思っていたのですが、そうではありませんでしたし、さらに追い打ちをかけるかのように(司法試験での)選択者が少なすぎます。教材があまり出回っていないのもネックでした。
教材が少ない点は「環境法」も同様で、この科目はさらにロースクールなどでゼミを組める学習環境の整っている人たちにアドバンテージがありそうでしたので、選びませんでした。

ということで、面白そうということと、消去法的な観点から「経済法」にしました。流行りに乗ってみただけなのもありますが... 科目特性も刑法各論、憲法に近しく、あてはめ重視の試験問題であると聞きます。ただ、要件選択を誤るとフルボッコにされるというハイリスクな面もあるようです。
ネックは刑法各論が苦手なのですが、それがどう転ぶかわからない点です。とはいえ、刑法各論は暗記要素が強い反面、民法と異なり覚える範囲は狭いです。苦手ですが、嫌いではありません。
経済法も暗記の範囲は狭いと考えています。徹底的に要件効果を覚え「あてはめ」で勝負できる実力を、1年弱の間に身に着けたいと考えています。